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フィラリア予防の季節がやってきた!

犬と獣医さんイメージ

 

現在、全国的に狂犬病ワクチン接種期間となっているかと思いますが
皆さんはもうワクチン接種されましたか?

先日のコラムでもご案内させて頂きましたが、
狂犬病ワクチンは一年に一度の接種が法律で義務付けられています。

しかし、体調が思わしくないなど何らかの理由があり
接種を見送った方が良いと獣医さんが判断された場合は
その旨申告することでその年のワクチン接種を見送ることができます。
かかりつけの獣医さんにご相談の上接種をご検討下さいませ。

また、ワクチン接種と同時にフィラリア検査とお薬投与を開始される方も多いかと思います。

今回は、イリオスマイル提携獣医師林先生に『フィラリア症について』の記事を書いて頂きました。

これからフィラリア予防を始められる方が多いかと思いますので是非ご参考にして頂けましたら幸いです。


こんにちは、獣医師の林です。
少しずつ気温も高くなり、蚊の活動も活発になる季節となってきました。
蚊が媒介する感染症と言えば…そう、フィラリア症ですね。
忠犬ハチ公の死因の1つとして、フィラリア症だったという話もあるそうです。

地域によってはすでにフィラリア予防がスタートされているかと思いますので、
今回はフィラリア症についてお伝えしていこうと思います。

まず、フィラリア症について。

よくフィラリア症は『蚊に刺されたら感染する』と思われがちですが、
単純に蚊に刺されただけではフィラリア症にはならず、
『フィラリア症に感染している動物の血を吸った蚊に刺されることで感染する』寄生虫疾患で、
別名を犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)と言います。

フィラリア症は、感染幼虫が犬の体内に入ったからといって、
すぐに体調に変化がでるものではありません。
フィラリアが最終寄生場所に住みついて何年もかけて病状を進行させるので、
心臓や肺の血管がボロボロになった時に気がつくことが多い病気です。

主な症状は急性の場合、急性フィラリア症(大静脈症候群)を引き起こします。
フィラリアは、通常右心室から肺動脈に寄生していますが、
右心房から大静脈洞に移動することにより、
急速に心不全状態が進行して、呼吸困難、運動不耐症、血色素尿などの厳しい症状が生じ、
手術でフィラリア虫体を摘出しないと、多くは1週間から2週間で死亡してしまいます。

慢性の場合、腹水や胸水、貧血、肝硬変などで、
定期的に心臓の薬や腹水除去を行わないと生活の質を保てない場合があります。

フィラリアが心臓に寄生して症状がでる期間はその蚊にさされる頻度や寄生数と感染部位によるところが多く、
1,2年たって症状がでる場合や10年以上たって症状がでるなどさまざまです。

過去、犬の死因の上位には必ずフィラリア症が挙げられていましたが、
予防薬の発展によって、現在は過去ほど感染犬数は多くありません。
感染犬が少なくなれば、自ずと感染リスクも少なくなりますが、
それでも毎年フィラリア症で命を落としている子がいるのも事実です。

では、フィラリア症から我が子を守るには?
それが毎年服用されている予防薬になります。

蚊は気温が15℃以上になると吸血を始めるため、
毎年暖かい季節になってから服用を開始し冬場は休薬されるスケジュールとなります。
しかし、この情報だけだと投薬期間があいまいになってしまいますよね。

そこで、予防薬のスタート時期を決める際に重要となるのが『HDU』というものです。

HDUとは、犬フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)が
成熟するために必要な積算温度の単位です。
近年フィラリアの感染可能期間を類推する方法として日本犬糸状虫症研究会、
犬フィラリア症予防普及会により提唱されているもので、概ね感染期間と一致すると考えられています。

HDUを算出することによって、犬フィラリア症が感染する期間を推定することができ、
各地域毎のフィラリア予防薬投与期間の目安が設定されています。
HDUを用いた感染期間の目安については、DSファーマさんのページで、
お住まいの地方の感染期間を調べることができます。
是非一度、DSファーマさんのページをご覧ください。

ご自身の地域の投薬期間が分かったら次に押さえておきたいポイントがお薬です。

フィラリアのお薬には内服、注射、滴下と3タイプがあり、
それぞれにメリットデメリットがあります。

①内服の場合
メリット:月に1回、通院する場合には薬を貰うときに健康診断もある。
※数ヶ月分の薬をまとめて処方する病院もあり)
チュアブルタイプだと味付きなので、投薬が簡単な場合も。
デメリット:毎月1回の投薬を忘れるリスク。

②注射の場合
メリット:年に1回もしくは2回だけで対策が完了するので、薬を与え忘れることがない。
デメリット:体への負担、注射の副作用、死にいたるケースや、
注射が嫌いな犬には精神的負担が考えられる。費用も高め。

③滴下の場合
メリット:毛をかきわけ、肌に数滴の液を垂らして投薬終了、簡単に投薬できる。
デメリット:毎月1回の投薬を忘れるリスク。
犬が薬をなめてしまったり、すぐシャンプーすると薬が流れ落ちてしまう。
肌が弱いイヌは皮膚が赤くなったり肌荒れする

メリット、デメリットを押さえたうえで、我が子にはどのタイプがあっているかどうかについて
病院の先生ともご相談いただくと良いかと思います。

そして、フィラリア薬はあくまでも『駆虫薬』であり、
蚊に刺された後のケアとして用いるもので真の意味での予防にはなりません。
また、病気を患ってしまっている子やお体が弱っている子の場合には、
駆虫薬を服用することでご体調を崩してしまうということも少なくありません。

本来の予防を考えると『蚊に刺される前』のケアも取り入れることが重要と考えられます。
市販の虫除けスプレーなどを使用するのも良いと思いますが、
成分によってはお体にご負担となってしまうことも十分考えられますので
お体に優しい方法で予防を行っていきたいですよね。

また、イリオスマイルで取り扱っている『ニームシリーズ』ですが、
ニームというのはアーユルヴェーダに伝わる植物で天然の虫除け剤として知られています。
有機農業の防虫対策としても使用されており哺乳類に対しては無害であるとされているそうです。

蚊に刺されることを100%防ぐということは難しいかもしれませんが、
何かしらの理由で駆除薬を使用することが難しい場合や、
あまりお薬を使いたくないという場合には天然成分である『ニーム』を取り入れてみてください。


最近フィラリアのお薬っていろんなタイプが出ているかと思います。
錠剤、チュアブル錠、ノミやダニも一緒に駆除できるものなど
4~5種位選択肢があると「どれを選べばいいの?」と、迷ってしまいます。

先生ともお話していたのですが、
フィラリア・ノミ・ダニ駆除がが1つにまとまっているものは、
投薬が月1回で済む(別々に行わなくて済む)というメリットがある一方で
全てを予防するということはそれだけお体に負担となる成分を一度に摂取するということになる為
その点はデメリットと言えるかもしれません。

実際、一体型のお薬の服用後体調を崩ずしてしまう子も多いようですので、
体の負担を第一に考えるのであれば別々の対策が良いかもしれません。

ご愛犬に合うお薬を選んであげて下さいね!

そして、先生もご紹介下さいました「ニームアロマシリーズ」は
天然成分使用で身体に優しく毎日のケアができます。是非チェックしてみて下さいね!

★ニームアロマシリーズはこちらから

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愛犬の病気予防をしよう~混合ワクチン編~

混合ワクチンイメージ写真

 

看板犬いちごは現在「甲状腺機能低下症」の疑いで治療を続けています。
病の影響でほぼ脱毛していた身体の毛も、今ではすっかりモコモコに毛が生え、
血液検査の数値も標準値への回復してきました。

しかし、一年前のいちごは検査結果も思わしくないし、
首から下は脱毛してとても可哀そうな姿をしていました。

狂犬病ワクチンを打ってもらおうと動物病院に行ったものの
院長先生の判断により”接種見送り”となっていました。

そうなんです。
先日の林先生のコラムにもあった通り、
体調によっては狂犬病ワクチンは見送ることができるんです。

今年は、随分体調も良くなったいちご。
獣医さんと良く相談の上、今年の狂犬病ワクチン接種について検討したいと思います。

そして、ワクチン接種と言えば
狂犬病の他に混合ワクチンもありますね。

皆さんは、混合ワクチンは毎年接種させていますか?
狂犬病ワクチン同様、混合ワクチンも毎年接種しなければならないと思っていますか?

今回は、混合ワクチン接種について林先生にコラムを書いて頂きましたので
是非この機会に混合ワクチンについて考えてみて頂けましたら幸いです。


こんにちは。獣医師の林です。
先日は狂犬病についてお話させていただきましたが、今日は混合ワクチンについてのお話をさせていただきます。

狂犬病ワクチンは国で定められている『必須ワクチン』ですが、
混合ワクチンは個人で接種するか否かを選べる『任意ワクチン』ということはご存じでしたでしょうか?

混合ワクチンも、ペットショップやブリーダーさんから迎え入れるときにすでに接種が終わっており、
動物病院からも毎年ワクチン接種のお知らせのお葉書が届くので、
『必須』と思われている方も少なくないように思います。

ワクチン接種のメリットとしては、ウイルス性の感染症の予防になるということ。
犬猫さんにとって致死率の高い感染症に対してあらかじめ免疫力を付けておくことで、
万が一感染してしまっても軽症で済むように接種するものになります。

混合ワクチンは何種類のウイルスに対して予防効果があるかワンちゃんで2種~11種、
ネコちゃで3~5種があります。(その他、単体のワクチンもあります)

ワクチンを打っておくことで、その感染症に対しての『抗体(武器のようなもの)』を作ることができます。
生まれたばかりの子は、母乳に含まれる移行抗体という免疫によって体が守られていますが、
移行抗体は生後数か月で消失してしまいますので、
移行抗体がなくなった後に体を守るためにワクチン接種が必要となります。
移行抗体がなくなる時期は個体差があるので、
初年度のワクチン接種はだいたい2~3回に分けて追加接種を行います。

そして、もう一つ重要なのは、ワクチンの種類をどうやって選ぶかという点です。

『種類が多いほうが安心』ということで、
ウイルスが予防できる数が多い混合ワクチンを接種されているというお話もよく伺いますが、
種類が多ければ多いほどお体には負担がかかるということはご存じでしょうか?

混合ワクチンには『コアワクチン』と呼ばれるものと『ノンコアワクチン』と呼ばれるものが含まれています。

『コアワクチン』とは、感染力がとても強く命にかかわってしまうことがあるような感染症で、
・人獣共通感染症であり人の健康に重大な被害を及ぼす可能性がある伝染病
・広く流行しており多くの動物に被害を与える可能性がある伝染病
を予防するワクチンを指します。
例えば、ジステンパーウイルス、パルボウイルスなどがあります。

『ノンコアワクチン』はコアワクチンほど強いものではないものの、
生活環境やライフスタイルに合わせて必要になるワクチンを指します。
例えば、レプトスピラ、パラインフルエンザウイルスなどがあります。

世界小動物獣医師協会(WSAVA)では、
コアワクチンは一度免疫を獲得すると3年間免疫力が維持できるとされています。

そのため、WSAVAのワクチネーションガイドラインでは、
コアワクチンの場合初年度に接種が終わった後は3年ごとよりも短い間隔で接種すべきではないとしています。

ノンコアワクチンについては、地域によって発生率も変わります。
そのため、地域ごとのウイルス感染症発生率を調べていただいたうえで、
何種類の混合ワクチンを受けたほうが良いのか否か検討されるのがお勧めです。

住む地域以外にも、アウトドアなどで地方に行かれることが多い方は、
その地方の発生率も調べておいたほうが良いですね。
(数年前のものにはなりますが『いぬねこワクチン』というサイトで調べることができます。)

ただ、ウイルスの種類によって免疫持続期間も違いますし、
中にはノンレスポンダーと言ってワクチンを打っても抗体価が上がらない体質の子もいらっしゃいます。

WSAVAでは、ワクチンも薬の一種であり、むやみやたらに打つものではないと記載していますので、
年に1回のヘルスチェックとしてワクチンの効果を判定する血液検査(抗体価)を実施し、
抗体価をみた上で、現在どのワクチンが必要なのかを判断し接種するのが理想です。

また、混合ワクチンも狂犬病ワクチン同様、副作用のリスクがあります。

狂犬病ワクチンの記事でもお伝えしましたが、ワクチンは重篤なアナフィラキシーを引き起こす可能性があります。
アナフィラキシーが起きてしまうのは接種後15~30分程度に発生する率が高いため、
接種後はご愛犬のご様子をしっかりみてあげてください。
可能であれば、接種後15~30分程度は院内で待たせていただくか、お車での来院の場合には車内で待機するなど、
何かあったらすぐに病院に駆け込めるような場所で待機されることをお勧めいたします。

アナフィラキシー以外にも、ムーンフェイスや嘔吐、粘膜の蒼白などの副作用が見られるほか、
ネコちゃんの場合には『ワクチン反応性肉芽腫』という進行がとても速い腫瘍を引き起こしてしまうこともあります。

接種後に体調不良を起こした際、動物病院の診察時間内にかけこめるよう
午後も診察している日の午前中に接種されることをお勧めします。

※ワクチンによる副作用の報告については、『動物用医薬品等副作用データベース』のページで調べることができます。
我が子が一体どのワクチンを接種しているのか、そのワクチンでどのような副作用の報告があがっているのかは、
一度ご確認いただいたほうが良いかと思います。

大事な命を守るためのワクチンで、命を落としてしまっては元も子もありません。
今は、トリミングサロンやドッグカフェでも『ワクチン抗体証明書』があれば入れるような場所も増えてきているようです。

予防と言えお体に負担がかかるものですので、その子のご体調やどこまでの種類が必要か否かなど今一度お調べいただき、
一番お体にご負担とならない方法でワクチネーションをおこなってあげてくださいね。


私たち人間もそうですが、予防接種を受けた後は「お風呂に入らない」「安静に過ごす」
など、注意事項があります。

ご愛犬の場合も同じです。
ワクチン接種後は、運動などは控えゆっくりと一緒に過ごしてあげて下さい。
そして体調の変化があった場合はすぐに対応できるよう
愛犬だけをお留守番させることは控えて、
必ず午後診療もある日の午前中に接種するようにしてあげて下さいね。

そして、日頃から栄養たっぷりの食事と適度な運動で
体力・免疫力のある身体作りを心がけて下さい。

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狂犬病ワクチンについて考える

狂犬病予防注射イメージ写真

 

日本では法律で飼い犬への狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。
春は、年に一度の狂犬病ワクチン接種のタイミングとなっており
各自治体から接種を促すお知らせが届きます。

年に一度のこのタイミングだからこそ、
この機会にワクチンについて少し考えみてはいかがでしょうか?

イリオスマイルでは、今年から獣医さんとの提携を始めました。
その獣医さんは、「長生き犬ごはん」「長生き猫ごはん」という
手作りごはんの著書も出版されている林美彩先生です。

林先生は、犬猫の食事にとっても詳しい獣医さんなのですが、
『獣医さん』と一言で言っても、その専門は多岐にわたり
正直食に詳しい獣医さんはそう多くはありません。

しかし、かかりつけの獣医さんに
「このフードしか食べてはいけません」
「〇〇は食べてはいけません」
「体調が悪いのはこのフードせい」
などと言われれば、大切な我が子のために”その言葉は絶対守らなければならないもの”
になってしまうのが親心だと思います。

それは愛する我が子の為です。
そう思われるのは至極当然のことだと思います。

しかし中には、「かかりつけの獣医さんの仰っていることがあまり腑に落ちない」
そうおっしゃる方もいらっしゃいます。

そのような方に食事についてご相談されることが多いのですが、
薬機法という法律があり私たちは「○○に効く「〇〇病には〇〇が良い」
などというアドバイスはできる立場にありません。
悩んでいらっしゃるお客様を前に、お応えすることができずいつも歯痒い想いをしています。

そこで、少しでも皆様のお悩みに寄り添えたらと思い獣医さんと提携をさせて頂きました。

今後、コンテンツを作って頂いたり、
リアルショップでは食事の相談会などができたらと思っております。

どうぞ楽しみにしていてくださいね!

その林先生が、「狂犬病ワクチン」についてコンテンツを作って下さいました。
是非参考にして頂けましたら幸いです。


こんにちは。獣医師の林と申します。

春はワンちゃんの予防の季節、狂犬病ワクチン接種のお葉書が各市町村から届き始めているかと思います。
ところで、狂犬病について、皆さんどのくらいご存じでしょうか?
毎年通知が来るから打っているという方も多いのではないかと思いますが、ワクチン接種にはメリットデメリットがあります。

ワンちゃんの健康を守れるのは飼い主様ですので、是非この機会に狂犬病について今一度考えていただければと思います。

狂犬病は、「狂犬病ウイルス」によって発症する人獣共通の感染症ので、
犬だけではなく猫や人など全ての哺乳類が感染する可能性があります。
狂犬病にかかった動物に咬まれたりすると狂犬病ウイルスに感染し、数週間?数ヶ月程度の潜伏期間を経て発症します。
症状としては、狂躁型と沈鬱型(麻痺型)の2種類ありますが、どちらも食欲不振や徘徊、
攻撃性などが見られたりし、発症後はほぼ100%死に至るという恐ろしい感染症です。

日本は1957年を最後に狂犬病の発生がない清浄国ですが、狂犬病を抑え込んでいる国は日本以外には
スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランドなどごくわずかで、
アジア・アフリカ地域を中心に全世界的に発生し、年間約5万人以上が亡くなっています。
つまり、清浄国とは言え、近隣国ではまだまだ狂犬病が蔓延していますので、日本も油断はできません。

そのため、日本では『狂犬病予防法』という法律で、

  • 犬を飼育してから30日以内に市区町村の窓口(保健所等)で「犬の登録」を行う
  • 生後91日を越えた犬には、年に1回、4月1日~6月30日の間に狂犬病予防ワクチンを接種する(例外あり)

ということが義務付けられています。

国の法律で定められていますので、接種は義務であり、怠った場合は20万円以下の罰金の対象になりますし、
万が一、狂犬病ワクチンを接種していない犬が他人に咬みついてしまった場合、2週間の係留経過観察措置の対象となってしまいます。

しかし、全ての子が必ず接種しなければならないというわけではなく、
獣医師が「ワクチン接種が望ましくない」と判断した場合には、その年度の接種を見送ることができます。
狂犬病ワクチンの添付文書の対象動物の使用制限等というところには、注射の適否判断を慎重に行う事項について記載されています。

添付文書は飼い主様も見ることが可能ですので、飼い主様ご自身が、ご愛犬が接種しても大丈夫なのか否かを確認していただくことも
我が子を守るうえで大事な事だと思います。

※ただし、飼い主様が判断して打たないということを選ぶことはできませんので、
該当する疾患や症状が見られるようであれば、かかりつけの先生に申告し、ご相談の上接種について決められてください。

そして、ワクチンは、重篤なアナフィラキシーを引き起こす可能性があります。
アナフィラキシーが起きてしまうのは接種後15~30分程度に発生する率が高いため、接種後はご愛犬のご様子をしっかりみてあげてください。
可能であれば、接種後15~30分程度は院内で待たせていただくか、お車での来院の場合には車内で待機するなど、
何かあったらすぐに病院に駆け込めるような場所で待機されることをお勧めいたします。

また、接種後に体調不良を起こした場合でも動物病院の診察時間内にかけこめるよう、
午後も診察している日の午前中に接種されることをお勧めします。

日本は清浄国とは言え、国内の狂犬病ワクチン接種率は70%程度、未登録犬を含めると45%程度に止まっていると言われています。
一般的にワクチン接種率が70~80%を超えないと、その病気の大流行が起こる可能性があるとされていますし、
近隣国での狂犬病発生を考えると、万が一狂犬病が国内に入ってきてしまった場合、大流行が起きてしまう可能性は十分考えられます。
大切なご愛犬だけでなく、他のワンちゃんや猫ちゃん、そして人間を含む哺乳類の命を守るためにも、
再び国内で狂犬病が発生しないよう予防に努めることが飼い主の義務だと思います。

とはいえ、ワクチンなのでお体には負担がかかるもの。
十分な栄養摂取と適度な運動、睡眠を与えてあげる事が、健康維持の秘訣でもあります。
ワクチン接種後はいつもよりも運動量を控えてあげて、安静に過ごしていただくとともに、
デトックスを促してあげるような食材を取り入れて、お体のケアを行ってあげてください。

デトックス食材だと、

  • しじみ
  • 青魚
  • 海藻類
  • ゴボウ
  • キノコ類
  • 菜の花
  • 大豆
  • 玄米

などが挙げられます。

春が旬ということを考えると、菜の花はとってもお勧めな食材ですね。
玄米はドロドロのお粥くらいまで炊いていただくと、消化の負担軽減にもつながります。

イリオスマイルの商品ですと…

銚子産 サバレトルト 100g

花さば 薄削り 30g

熊本産乾燥野菜ミックス 200g
キノコもゴボウも入っています

国産マルベリーと8種の雑穀パフ 50g
お湯をかければあっという間にドロドロにふやけてくれます

等のサポート商品がございます。
是非ご活用頂けましたら幸いです。

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愛する愛犬を見送るということ

看板犬ミルク

2020年10月15日。

愛犬ミルクが急逝しました。
たくさんのお悔やみのお言葉、
あたたかいお言葉、
お花などを頂きまして誠にありがとうございました。

17歳2か月と高齢ではありましたので
「いつ、何があってもおかしくはない」
日々ある程度の覚悟はしていたものの、
あまりの急変、そして急逝に頭も気持ちも全く追い付かず…
悲しみのどん底にいた私は、
皆様のあたたかなお言葉で本当に心から救われました。

皆様とメールのやり取りをさせて頂くたびに
ミルクのことをたくさん思い出し、
そして涙することもありましたが
人は涙で悲しみを洗い流すことができるんだと思います。
涙を流す毎に悲しみは少しずつ薄れたように思います。
そして、何よりも皆さんの優しさに触れ心が温かくなりました。

思い出して泣いて、
思い出して笑って、
それを繰り返しながら…
いつも隣にいるはずのその大きな存在を失った喪失感や、
心にぽっかり空いた穴を埋めていけるんだと思います。

だから思いっきり泣いて、思いっきり笑って
たくさんミルクのことを思い出しながら過ごしてきました。

家の中にはまだミルクの匂いがして、
家中至るところにミルクとの思い出があります。

「ただいま~」って家に帰ると、
必ずリビングの扉の前に立ち、あのクリックリの可愛いお目目で待っていてくれた姿。

お風呂あがりに洗面台の前でドライヤーをかけていると必ず私の足元を一周してたな…
少し伸びた爪が床にあたる足音が今でも耳に残っています。

いっつも私に、身体の一部をくっつけて眠っていた姿。
あのフワフワな優しい毛、ムッチムチのあったかい身体の感触が今でも残っています。

そんないつもの日常が、どれだけ自分にとって幸せなことだったかを
今、改めて噛み締めています。

この悲しみが癒えるにはまだまだ時間はかかりそうですが、
急がず、ゆっくり…ゆっくりいこうと思います。


さて、ここで少し「大切な愛犬をどのように見送るか」について書きたいと思います。

ご愛犬がまだまだ若かったり、元気な時は
どうやって見送るかなんて1mmも考えることはないと思います。
逆に、そんなことも考えたくもないですよね…縁起でもないって。

自分の気持ちの整理ができるくらいまで看病する時間があれば
ある程度の覚悟を持つことができます。

愛犬ジルは、ある日本当に突然倒れて死の淵を彷徨いました。
14歳と高齢でありましたが、何とか一命を取り留めてくれ、
それから1年半という私の気持ちの整理ができる十分な時間をくれました。

こんな風に「覚悟の時間」があればまだ心構えもできますが、
交通事故や若くして突然の病などに倒れてしまうと
全く心構えも出来ぬままその死を受け入れなければならなくなります。
そのことがどれ程辛いことなのか…。
想像するだけで胸が張り裂けそうです。

そして、そんな時でも、悲しみのどん底の中で
愛犬をどう見送るかを考えなくてはなりません。

愛犬を失くした悲しみが大きい中で
どこで火葬するかなどを検討しなければならないのは
正直、かなり辛いことです。

できることなら、そんなこと考えたくもありませんが…
どんな生き物も生まれたその時から死へと向かっていきます。
100%必ず死は訪れます。

最近では、自身の終活を早めにスタートされる方もいらっしゃいますね。
私もエンディングノートを書いて「死ぬ前にやりたいこと」を考え実現していこうと
思った時期もありました(まだ実行できてはいませんが)。

私は、身近な大切な家族を亡くして改めて
どんな最期を迎えたいか
どんな最期にしてあげたいかを
考えるようになりました。

そんなこと、まだ考えたくない…
そんな方は読み飛ばして下さいね。

でももし、まだ愛犬を見送った経験がない方や
愛犬をどのように見送ってあげたいかを少しずつ考えてみようという方は、
参考にしていただければ幸いです。


愛犬を亡くした時、すぐに考えなければならないのは
「どこで火葬するか?」です。

早い方だと亡くなった当日、
(病気で苦しんだ子を早くこの身体から出してあげたいと思われる方も多いようです)
そして多くは翌日もしくは翌々日に火葬される方が多いかと思います。

そうなんです。。。
その時はすぐにやってくるのです。

私の場合、翌日と翌々日で非常に迷いました。
ジルの火葬をお願いした時、
翌日にしますか?とご提案されたのですが
一秒でも長く一緒にいたかったので翌々日にしました。

ジルが亡くなったのは3/9。
まだ寒い日です。
しかし、「保冷剤などで冷やしておいた方がいいと思います」と言われました。
でも、そんな冷やすなんてできない…と、
私はジルをそのままリビングに寝かせていました。

当日はまるで眠っているようです。
今にも起き出してきそうな程です。

翌日になると、徐々に色が変わり始めます。
鼻とかから体液が出てきたり、
少しずつにおいも感じるようになります。

翌々日になると、かなり色が変わってきます。
自分の知らない愛犬の姿になっていくのを目の当たりにして
正直ショックを受けました。

この経験があったから、ミルクの時は翌日に火葬をお願いしました。

では、どこで火葬をお願いするか?

分かり易く分けると3パターンあります。

1.お寺でお願いする
お寺さんが運営されているペット霊園です。
合同火葬(1~2万円)
個別火葬(2~3万円)
立ち合い火葬(4~5万円)などから選ぶことができます。
人と同じように送り出してもらえると思い
ジルの時はこちらでお願いしました。

2.民間のペット霊園でお願いする
この場合、どこかのお寺さんと
提携などされてケースが多いかと思います。
合同火葬(1~2万円)
個別火葬(2~3万円)
立ち合い火葬(4~5万円)などから選ぶことができます。
ミルクの時はこちらを選びました。

3.出張火葬にお願いする
移動火葬車で家の近くまで来て下さり、
車内の火葬してくださいます。
すべて個別火葬で立ち合いやお骨上げなども可能です。
料金は小型犬で2万円前後。

こうした中から、どのように送り出してあげるかを検討しなければなりません。
愛犬を亡くした大きな悲しみの中で、この比較検討をしなければならないのは
正直非常に辛かったです。

だからこそ、もしもの時はどこにお願いするかを
気持ちに余裕がある時に考えておくと良いかと思いました。

参考までに私の経験を書かせて頂きます。

私が住む町は、たくさんのお寺がある町です。
大きな宗派の大本山もあります。
それゆえ、お寺さんの中にペット霊園があります。

ジルの時は、いつもお散歩した場所、住み慣れたこの町で、
人と同じように送り出してあげたいと思い
1のお寺でお願いしました。

お願いした時間にジルを連れていくと、
こちらのダンボールに入れて下さいと言われました。
新品のダンボールではありましたが何だか味気無さを感じました。
その中に、持参したお花やおやつ、ごはんなどをたくさん入れてあげました。
お堂はありますが、特にお経などはありません。
準備が整うと、お寺の端にある火葬炉に案内されました。
その火葬炉の前で少しだけお別れをする時間があって、
点火を見届けました。

火葬にかかる時間は小型犬で1時間から1時間半ほどです。
その間は、用意さえた個室の控え室で待たせて頂きました。
あたたかいお茶なども用意してありました。

火葬が終わると、その控室に遺骨が運ばれてきて
「この骨はどこの骨ですよ」
などと丁寧に説明してくださいます。
私と主人でお骨上げをしました。

控室はまるで昭和の世界にタイムスリップしたかのような
古くて長い歴史を感じるものでした。

お寺さんなので戒名なども書いて下さいましたが、
どうしても少しだけ味気無さを感じてしまいました。

そこで、今後のためにリサーチを始めました。
この時やはり参考になったのは口コミでした。
実際にそこで火葬をお願いされた方の率直なご意見は本当に参考になります。
そこで家からさほど遠くなく、
そしてあたたかい対応をして下さるとの声が多かった
2.民間のペット霊園にミルクの時はお願いしました。

こちらは、オプションにはなりますが
可愛いバスケットにお花をたくさん敷きつけてあげることができました。
私が想像していた送り出しができました。
他にも桐の棺桶も選ぶことができました。

バスケットに入れてお花を飾る時間、
録音されたものでありますがお経を流してお別れする時間、
その後家族だけのお別れの時間と
十分なほどに時間を下さいました。

斎場は、人の斎場と同じような感じで
火葬炉にはミルクの名前や祭壇などもありました。
そこで、最後のお別れをする時間もあり
最後の最後まで家族でお別れする時間を頂きました。

ご担当者様は涙ながらに対応して下さり
本当に悲しみに暮れる私たちに寄り添って下さるご対応でした。

一つだけ気になったのは控室。

本堂の端に仕切りでスペースが設けられていました。
私たちが控室に案内された時、
本堂では別の方がお経をあげられている最中で
そこに私たちがいることが申し訳なくなってしまいました。

しかし、総合的に考えてこちらのペット霊園にしてよかったと思いました。

このように、大切な愛犬をどのように見送るかを事前に考えておくことで
後悔のないお見送りができるのはないかと思いました。

私の経験が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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≪いつ起こるか分からない災害時のために≫被災した動物たちの今

◆被災した動物たちの今

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、人間だけでなく多くの動物たちも被災しました。
犬たちのなかでは3000以上の命が犠牲になり、およそ2400頭が行政や民間で保護されました。
運良く命が助かって保護されても、家族と離ればなれになったり避難所生活を余儀なくされたりと、
辛い体験をしたワンちゃんたち。
震災から4年がたった今、彼らはどのように暮らしているのでしょう?


◆被災した犬たちのそれぞれの運命

被災した犬たちがその後たどった運命はさまざまです。
パートナーと再会し、一緒に暮らすことができた子たちもいる一方で、家族が亡くなったり
行方不明になったりしたため施設で保護される、また、家族と再会できても、一緒に暮らす住宅が
無いために再び家族と離ればなれになる子たちもいました。

家族が親戚の一軒家に引っ越すことができたり、動物たちのスペースが確保されている特別な仮設住宅に
入居可能であった場合、愛犬たちは家族と一緒に暮らすことができました。
しかし、引っ越し先が賃貸であったり、特別な避難施設に入居することができなかったりした場合、
家族がわが子を再び手放すことを余儀なくされるというケースも少なくありませんでした。
多くの人が共同生活をする避難所では、吠えたり噛み付いたりするおそれのある人に馴れていない
ワンちゃんが家族と一緒に暮らすのはとても難しいことだったのです。

行き場の無くなったワンちゃんたちは保護施設に引き取られました。
そこで食事やシャンプー、散歩などのお世話を受け、ボランティアの手によって新しい家族の元へと
引き会わされました。
精力的な活動の甲斐があり、新しいパートナーと出会えた子も多いです。
そうした子たちは現在、日本各地の新しい家族の元で暮らしています。
しかし一方で、引き取り手が見つからず、震災から4年がたった今も施設に暮らして里親さんを
待っている子たちもいます。
いまだに新しい家族と出会えない子たちのために、ボランティアやホストファミリー、運営資金などの
支援などを募集している団体もあるので、被災地から遠くに暮らす人々にも少なからずできることが
あります。


◆万が一、災害にあったら…愛犬のための災害対策

人間のためだけではなく、愛犬のためにも避難用品の準備をしておきましょう。
フード、水、首輪、リードなどを入れた非常袋を置いておくと良いでしょう。
また、重要なのは、愛犬の迷子対策です。
家族の連絡先が書かれた名札をつけておく、GPS機能を備えたマイクロチップを首輪につけるなどして
おけば、離ればなれになっても再会できる可能性が高くなります。

また、震災後の動物たちの保護で大きな問題のひとつだったのは、人に慣れていないワンちゃんが
多かったことでした。
多くのワンちゃんはケージで管理されることになりました。
万が一、大勢の人と避難所で共同生活をすることになっても、むやみにほかの人や動物に対して吠えたり
暴れたりといったことがないように、ふだんからきちんとしつけてあげましょう。
また、小型犬の場合、ケージでの移動に慣らしてあげれば、いざというときでも落ち着いて行動ができるはずです。

被災した犬たちは、再び家族と暮らせている子、新しい家族の元で暮らしている子、まだ新しいパートナー
を待っている子など、それぞれ別の運命を歩んでいます。
愛犬たちやそのパートナーたちをサポートするさまざまな活動への支援とあわせて、私たち自身が災害から
学ぶことも大切です。

もしもの時のために、愛犬のための非常食、飲料などの準備をし、災害で離ればなれになったときのことも
考えて、第三者が愛犬を識別できるような迷子対策をしておきましょう。
また、愛犬と一緒に移動できる避難経路や避難先を確認するなど、愛犬を守る手段を今一度確認してみましょう。