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冬に備える秋養生

こんにちは、獣医師の林です。

 

秋は『容平(ようへい)』と言って、夏のパワーを落ち着かせて、生命力を体内に収めていく季節、冬は『閉蔵(へいぞう)』と言って、次の春に向けてエネルギーを貯蔵する季節と言われています。

エネルギーを使いすぎないよう、夏のように元気いっぱい走り回るより、軽い運動程度にとどめて、温かいお食事でしっかりとエネルギーを蓄えるということが重要になります。

 

ただし、エネルギーを蓄えなくては!!と思い、いつも以上に食べすぎてしまうのも問題です。

というのも、食べすぎや早食いは、食べ物からエネルギーを作り出す『脾胃(ひい)』という部分に負担をかけてしまいます。

せっかくエネルギーを作り出したくても、作り出す部分を痛めてしまっては元も子もありません。

 

少し難しいお話になりますが、東洋医学で考えた場合、冬は『腎』という部位と関連していて、『腎』は、『脾胃』で作り出されたエネルギーを蓄える倉庫のような働きをします。

しかし、『腎』『脾胃』 は、『相剋(そうこく)』と言って、相手を抑える力関係にある臓器。

つまり、『脾胃』に負担がかかるような食事や食べ方をしてしまうことで、『腎』にエネルギーを蓄えることができず、さらには『腎』の働きを抑え込んでしまいます。

 

『腎』は冬に最も働く臓器なので、この働きを抑え込んでしまうことで、泌尿器や下半身全般のトラブル、白髪・被毛の褪色、骨の弱り、耳トラブル(聞こえが悪くなる等)、むくみ、冷えなどが生じやすくなるほか、以前よりも怖がりさんになってきたなどの変化も見られやすくなります。

 

そのため、『脾胃』に負担がかからないよう、消化しやすい食事を、ゆっくり時間をかけて食べさせてあげることを心がけてみてください。

パピーさんやシニアさん、もともと胃腸が弱い子などは、消化酵素のサプリメントなどを取り入れるのも良いですね。

食材であれば、大根やカブ、キウイ、パイナップル(缶詰はNG)など、消化酵素を多く含むものを『生の状態で』与えてあげるのもお勧めです。

 

また、この時期は寒さから飲水量の減少も見られやすく、これが原因で泌尿器トラブルが起きてしまう子も少なくありません。

ドライフードであればふやかしてあげたり、ドライフードウェットフードをトッピングする、手作りごはんも水分量を調整するなどして、しっかりと水分を摂ることを心がけてください。

 

それと同時に、摂り入れた水分を巡らせて出すということができないと、余剰水分はむくみとなりますので、お体の冷えに繋がってしまいます。

 

これからの季節は寒さが影響してお体の巡りも滞りやすくなりますので、腎臓(くびれのスタート部位あたり)から下、つまりは下半身を冷やさないように腹巻などで工夫をしていただきつつ、マッサージで巡りやすい状態に整え、余剰水分をしっかりと出せる体づくりを取り入れてみてください。

 

 

 

この記事を書いた人

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林美彩

獣医師

林美彩 先生

『chicoどうぶつ診療所』獣医師。 毎日食べるもので体が作られているということ、日々の過ごす環境や過ごし方、飼い主様の精神状態なども体に影響を与えているということを、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。 病気になりにくい体作り、毎日のお食事のこと、お薬だけに頼るのではなくご家庭でできるケアなど、ご家族みんなが健康で穏やかに、そして幸せに過ごせるお手伝いをさせていただけたらと思います。

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