犬は手羽先を食べても大丈夫？ワンちゃん用おやつの手羽先を与える際の選び方と注意点

「犬に鶏の骨はNG」——そんな風に聞いたことはありませんか？
確かに一般的に、鶏の骨を犬に与えることは避けたほうがよいとされています。

鶏の骨は加熱されると縦に鋭く割れやすくなり、噛んだ際にトゲ状になってしまう恐れがあるあり、そうした骨をそのまま飲み込んでしまうと、喉や食道、胃腸などを傷つけてしまうリスクがあるのです。

しかし実は、手羽先は犬にとっても栄養価の高い部位であり、正しく選んで与えれば、安全でおいしいおやつになります。
近年では、ワンちゃん用のおやつとして鶏の手羽先が数多く市販されており、イリオスマイルでも希少な国産「京鴨の手羽先」をおやつとして販売しています。

今回は、「犬に手羽先を与えても大丈夫？」という疑問にお応えしつつ、メリットや注意点、選び方のポイントを詳しくご紹介します。

手羽先とは

手羽先とは鳥の羽の先端部分の部位を指します。
ゼラチン質や脂肪が多く、コクのある味わいが特徴です。
うま味がぎゅっと詰まっているので、スープの元にも使われます。

手羽先を与えるメリット

手羽先は、たんぱく質はもちろん、皮の部分に良質な脂質やコラーゲンが含まれており、ワンちゃんの健康維持にうれしい栄養がたっぷり詰まっています。

特に手羽先に多く含まれるのが「コンドロイチン」や「コラーゲン」。
これらは、関節のクッション材となる軟骨の成分で、シニアちゃんの関節サポートにも役立つと言われています。

また、皮に含まれる動物性脂肪は嗜好性が高く、食が細くなったワンちゃんの食欲を刺激する効果も期待できます。

お肉そのものも消化吸収の良いたんぱく源なので、日々のご褒美やおやつとして適度に取り入れるのがおすすめです。

鶏の骨を与えてもいいの？

鶏の骨と聞くと「折れると危ない」と不安に思う方も多いと思いますが、すべての鶏の骨がNGというわけではありません。
問題となるのは「加熱された鶏の骨」であり、とくに家庭で調理したもの（焼いたり煮たりしたもの）は、硬く鋭利に割れてしまうため避けた方が良いでしょう。

一方で、ワンちゃん用に製造されたおやつの手羽先は、じっくり乾燥させているため、噛み砕いたときに鋭くなりにくいです。
また、手羽先自体が骨が脆い部位なので、安心して与えられます。

ただし、与える際には必ずそばで見守り、「丸飲みしないか」など、ワンちゃんの食べ方を考慮して見守ってあげましょう。

健康維持に欠かせない手羽先の栄養

ここでは、特におすすめしたい「鴨の手羽先」の栄養についてご紹介します。

高品質なタンパク質を含む鴨肉は筋肉の維持や成長に欠かせない食材です。
鴨肉は、鉄分やビタミンB群を豊富に含む食材で、鶏よりもやや野性的な味わいと香りが特徴です。
嗜好性も高く、好き嫌いの多い子やシニアちゃんにも好まれることが多いのが特徴です。

また、脂質に富んでいるためエネルギー補給にも適しており、特に寒い時期の体力維持や被毛のケアにもおすすめです。
皮の部分にはコラーゲンがたっぷり含まれており、パリッとジューシーで濃厚な旨味が特徴です。

東洋ではデトックス食材と考えられています。

植物油に多いとされる不飽和脂肪酸は、お肉にもかかわらず鴨肉には豊富に含まれていると言われています。
身体に良いとされる不飽和脂肪酸を多く含んだ鴨の脂は、血管や血流のサポートにおすすめで、巡りをよくすることで、身体のすみずみまで栄養を行きわたらせることが期待できます。

様々な脂肪酸がありますが、それぞれ理想的とされるバランスがあり、鴨の脂には理想的な割合で含まれていると言われています。
脂の溶ける温度が低いため、脂肪が体内で蓄積されにくいので、ダイエットにもおすすめです。

色・大きさ・香りに違いがある理由

無添加で丁寧に加工されたおやつは、自然のままの素材を使っているため、商品によって色や形にバラつきがあります。
特に鴨は季節や個体差により脂の量や色味が異なるため、手羽先の見た目にも違いが出るのは自然なことです。
不安に感じることもあるかもしれませんが、無添加ならではの、自然素材そのものの風味や栄養を大切にしているおやつである証と受け取っていただければ幸いです。

愛犬にとって「かむ」「裂く」「味わう」といった自然な食体験は、単なる栄養補給以上に、ストレス解消や脳への刺激にもつながります。
安心して楽しめる手羽先のおやつをぜひ取り入れて、愛犬との暮らしをもっと豊かにしていきましょう。